【概略】不惑三原則:資産を護る三つの掟
皆の衆、よく集まってくれました。
七条憲法という教義を学んだ汝らに、今日は避けては通れぬ「闇」の話をせねばなりません。ここで言う闇とは、怪異でも魔物でもない。市場に潜む三つの罠—欲、弱み、そして業(ごう)—が時に甘い蜜として、時に牙を隠した罠として姿を変え、信徒を惑わす現実そのものです。七条憲法が「目指すべき理想」を照らす光なら、これから説く教えは、その光を曇らせる闇を避けるための「絶対の掟」です。この汝らの資産を護る掟を「不惑三原則」といいます。
不惑三原則:しない・させない・持ち越さない
【しない】優待ありきの投資を「しない」
「小得(優待)」という目先の蜜に目を奪われ、本質を見失うことなかれ。本末転倒な投資が招く悲劇を説く。
【させない】企業の「弱さ」を我々の「弱み」に付け込ませない
本来の成長を忘れ、優待で株価を支えようとする企業の「弱さ」を、優待を求めてしまう我々の「弱み」に付け込ませてはならない。我らがその誘いに乗らぬことで、不健全な共依存を断つ。
【持ち越さない】クロスでの売りを「持ち越さない」
「タダ取り」という強欲が生む、逆日歩(ぎゃくひぶ)という名の業(ごう)。その破滅の罠から身を護る。
この三つの言葉の真意を理解せぬまま投資の戦場に立つことは、裸で火を囲むようなもの。次回より、一つの掟ごとに、その恐ろしさと救済を説き明かしていきましょう。汝らがこの掟を破れば、たとえ憲法を百篇(ひっぺん)唱えようとも、救いの手は届かぬと心得なさい。
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