【第一条】合理を知り、非合理を赦(ゆる)す
皆の衆、よく集まってくれました。
今日から、解脱への第一段階「七条憲法」の修行を始めましょう。第一条は、我が教えの根幹であり、迷える民への救済の第一歩です。まずはこの条文を心に刻むのです。

「合理を知る」
汝らよ、まずは現実を直視しなさい。「強き民」は、インデックス投資こそが資産形成の正解であり、最も効率的な「合理」であると知っています。彼らは感情を排し、ただ機械的に積み立て、証券口座に表示される資産額に一喜一憂することなく数十年待ちます。それが最も賢き振る舞いであると。

「非合理を赦す」
しかし、我ら「弱き民」は、その「強き民」にはなれない「人間」です。ただ積立設定をして数十年待つ。そんな無機質な日々を、何十年も続けられるほど我らの心は強くありません。「優待品が届く喜び」「優待カタログを眺める楽しみ」――。
強き民から見れば、それは単なる「非合理」であり、時間の無駄に見えるでしょう。だが、汝らよ。その非合理な自分を、決して責めてはなりません。
投資とは、生きるための手段であり、人生を豊かにするための糧(かて)であるはずです。理詰めの正論で己を追い詰め、投資を苦行にしてしまっては、本末転倒です。
「私は強き民にはなれない、弱い人間なのだ」
そう認め、優待を求める己の心を「赦し」なさい。合理という正解を知りつつ、非合理な己の感情と和解すること。この「赦し」による心の平穏こそが、優待への過度な執着を解き、いつか優待そのものを必要としない「解脱」へと至るための、最初の土台となるのです。
本日の修行
今日、汝らのポートフォリオにある優待銘柄を見つめ、こう唱えなさい。
「合理は知っている。だが、私はこの非合理な楽しみと共に歩むことを、自分に赦す」
その心の余裕こそが、企業の罠を見抜き、「大投資時代」の旅を生き抜くための最強の武器となるでしょう。
リンク
「七条憲法」一覧ページへのリンク
https://yutaikyo.com/category/doctrine/

