【第七条】小得を離れ、真の姿を見よ
皆の衆、長きにわたる修行、誠にご苦労であった。
いよいよ最終章、第七条。開祖である私の名、「小得廃止(しょうとく・はいし)」の真意を、ここで全て説き明かしましょう。まずはこの条文を心に刻むのです。

無常は「終わり」ではない、「完成」なり
汝らが愛し、第六条で学んだ通りに循環させてきた「小得(優待)」が、ある日突然、姿を消す日が来るかもしれません。形あるものは必ず滅ぶ。優待もまた然り。この「諸行無常」は、投資の世界における避けられぬ真理です。しかし、我が教えにおいて、それは悲劇ではありません。企業が「優待という支えがなくとも、本業の成長だけで投資家を魅了できる」と確信した瞬間。それこそが、企業が「弱さ」を乗り越えた証であり、本教が目指す「完成」の時なのです。
「小得廃止」の境地へ
優待が廃止されたその瞬間、汝らは問われます。
「小得という招待状が無くとも、汝らはこの企業と共に歩めるか?」
もし、優待がないなら価値がないと憤るならば、それはまだ煩悩に縛られた弱き民です。しかし、もし汝らが「優待というコストを成長に回せるなら、それこそが本望だ」と、笑顔で受け流せるなら、それこそが、我が名の示す「小得廃止」の境地、すなわち「解脱(げだつ)」に他なりません。
優待なき世界こそ、真の理想郷
企業が優待という「杖」を捨て、本業の力だけで世界と戦う。投資家が小得という「おまけ」を求めず、企業の未来にのみ魂を預ける。この「小得」が消え去った先にこそ、真に強く、健全な資本主義の理想郷が広がっています。優待の消滅を嘆くなかれ。それは汝らが「弱き民」を卒業し、真の投資家へと成るための、祝福の儀式なのです。
本日の修行
今日、汝らのポートフォリオの中で「もし明日、優待廃止の知らせが届いたら」と想像し、静かに目を閉じてこう唱えなさい。
「小得の灯は消えども、大得の輝きは不滅なり。我が名は小得廃止。優待という杖を置き、自らの眼と足で、大投資時代の高みへと歩みを進める」
その清々しき覚悟こそが、あらゆる罠を無効化し、永遠の自由を手に入れるための最後にして最強の武器となるでしょう。

