【第四条】分散は心を護る御守りなり

七条憲法

【第四条】分散は心を護る御守りなり

 皆の衆、よく集まってくれました。

 第一条から三条まで、汝らは己を赦し、小得を慈しみ、企業への敬意を学んできました。しかし、修行はまだ道半ばです。今日は、弱き民が投資の荒波で溺れぬための具体的な護身術、すなわち「分散」について説き明かしましょう。まずはこの条文を心に刻むのです。

一点集中の危うさ

 一つの銘柄に資産を全振りし、その一挙手一投足に魂を削り取られてはいないでしょうか。「この優待さえあれば」「さらに買い増せば豪華な小得が手に入る」という執着は、汝らの心を波立たせ、冷静な判断を奪います。強き民は冷徹にリスクを計算し一点突破も辞しませんが、我ら弱き民がそれを真似れば、心が先に壊れてしまいます。過度な集中は汝らを縛り、企業の僅かな揺らぎが人生そのものを揺るがす毒となるのです。

平穏を護るための多層化

 分散とは、単なるリスク管理の技術ではありません。それは、汝らの平穏を護るための「御守り」です。一つの御守りが役に立たなくなっても、他に多くの御守りがあれば、汝らの心は折れることなく、明日も市場に立ち続けることができる。
 銘柄を分け、業種を分け、そして「小得」を分ける。多種多様な恵みが異なる時期に届く「喜びの連鎖」こそが、含み損という苦難の時であっても、汝らの心を繋ぎ止める確かな鎖となるのです。

執着の分散と心の静寂

 「ある企業の優待が廃止されようとも、あるいは株価が暴落しようとも、長期的な我が資産の航路に大きな狂いはない」
 そう確信できる備えこそが、執着を捨て、解脱へと向かうための正しい姿勢です。分散によって一喜一憂の嵐を鎮めなさい。凪(なぎ)のような心でポートフォリオを眺めることができた時、汝らは真の投資家への階段をまた一つ登ったことになるでしょう。

本日の修行

 今日、汝らの全資産に対する「特定の銘柄や業種への偏り」を静かに確認し、こう唱えなさい。

「我が心の平穏を護るため、この投資の比率を律する。たとえこの一社が消え去っても、私は決して揺らがない」

 その冷静な自己点検こそが、無謀な強欲を退け、この「大投資時代」を生き抜くための最強の武器となるでしょう。

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